新築じゃなくてもいい。中古住宅と素材でつくる、これからの豊かな暮らし― 住まいの優先順位を見直してみた話

住まい・インテリア

この記事は、床・壁・家具・インテリアを選ぶ前に、
考え方を整えるためのメモです。

新築に憧れながら、立ち止まって考えたこと

住宅の価格が、年々現実から遠ざかっていると感じます。
SNSや雑誌で目にする新築住宅は魅力的ですが、
ごく一般的なサラリーマン世帯にとっては、なかなか手が出しにくくなってきました。

正直、私も新築には憧れがあります。
今の時代に合った間取りや大開口、
最初から完成された空間に住む快適さは、やはり大きい。

けれど今、あらためて思うのは、
新築であっても、いつかは古くなるということです。


築50年の家を直して住む、という選択

私は新築ではなく、
築50年になる実家をリフォームして住んでいます。

正直に言えば、
間取りの古さはどうしても残りました。
天井の高さ、動線、収納の位置。
「ここがもう少し…」と思うところは、今もあります。

工事の途中で、
「同じお金をかけるなら、新築の方がよかったのでは」と
判断を間違ったのではないかと、不安になったこともありました。

それでも、
暮らし始めてしばらく経った頃から、
その迷いは、少しずつ別のものに変わっていきました。


リフォームだからこそ、素材を選べた

なぜなら、
素材を自分たちの感覚で選べたからです。

構造を大きく変えない分、
予算の使い道を、素材に寄せることができました。
無垢の木、質感のある壁、
光を受け止める表情を持つ素材。

新品のときよりも、時間が経つほど、
少しずつ家に馴染んでいく感じがします。
傷が増えても、
「失敗した」より、「うちの歴史だな」と思える。
その感覚を持てるのが、本物素材の魅力です。


「経年を楽しむ家」という考え方

テレビドラマやドキュメンタリーで、
古民家に住む主人公の暮らしを見ると、素直に「いいな」と思います。

完璧ではないけれど、
時間を重ねた空間には、説明できない落ち着きがあります。
新築は完成した瞬間がピークかもしれない。
でも、素材のある家は、暮らすほどに深くなる。

そう考えるようになりました。


中古+リノベーションは、妥協ではない

中古住宅を選び、
コストを抑えた分、素材にこだわる。

それは「妥協」ではなく、
暮らしの優先順位をはっきりさせる選択だと思います。

全部を新しくしなくてもいい。
全部を完璧にしなくてもいい。
触れる場所、目に入る場所、
心が落ち着くポイントにだけ、少し力をかける。

それだけで、
暮らしの質は確実に変わります。


DIYも、ひとつの関わり方

私は自分ではあまりやりませんが、
DIYも、いい選択だと思っています。

完璧に仕上がらなくても、
手を動かした時間そのものが、空間への愛着になります。
プロのようにうまくいかなくても、
その不格好さも含めて、
家は「自分たちのもの」になっていきます。


新築かどうかより、どう暮らすか

新築じゃなくても、
間取りが少し古くても、
暮らしは豊かにできます。

大切なのは、
これからどう歳を重ねていくか。
素材と一緒に、
家も、暮らす人も、
ゆっくり育っていく。

そんな住まい方が、
今の時代には、ちょうどいい気がしています。

このメモが、次に何かを選ぶときの、
静かな判断材料になればうれしいです。

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